ブログやサイトを作ろうと思ったとき、 「どのテーマを選べばいいんだろう?」と悩む方は少なくありません。
実を言うと、私自身も最初にWordPressを始めたとき、 人気の有料テーマ「AFFINGER(アフィンガー)」を購入しました。 高機能で評判のテーマだったものの、使いこなすには少し難しく感じてしまい、 結局、ブログ運営自体が続かないまま終わってしまった苦い経験があります。
デザインはもちろん、機能性や使いやすさもサイト運営に大きく関わってきます。 最初のテーマ選びを間違えると、思ったようにサイトを作れなかったり、 後からデザインを変えたくなったりして、余計な手間がかかることもあります。
とはいえ、初めてWordPressに触れる方にとって、 テーマの違いや選び方をいきなり理解するのは簡単ではありません。
この記事では、初心者でも安心してテーマを選べるように、 WordPressテーマの基本から、選び方のポイント、 さらにおすすめの無料テーマまで、わかりやすく整理してご紹介します。
自分に合ったテーマを見つけて、スムーズなサイト作りをスタートしましょう。
WordPressテーマとは?

ブログやサイトを作る際に欠かせないのが、「テーマ」と呼ばれるものです。
WordPressテーマは、単にサイトの見た目を整えるだけでなく、サイト全体のデザイン(見た目)と機能(使いやすさ)を同時に決める重要な役割を持っています。
ここから、テーマが持つ役割をもう少し詳しく見ていきましょう。
テーマは「デザイン」と「機能」を決めるもの
テーマを選ぶことで、以下のような部分がまとめて整えられます。
- サイトのレイアウト(トップページや記事一覧の表示スタイル)
- 色使いやフォントデザイン
- メニューやサイドバーの位置、ナビゲーションの形
- スマホやタブレットでの見やすさ(レスポンシブデザイン)
- 記事の読みやすさや管理画面の操作性
これらを一から自分で設計・カスタマイズするのはハードルが高いですが、テーマを使うことで、初心者でも簡単に完成度の高いサイトを作ることができます。
また、テーマによっては、検索エンジンに見つけてもらいやすい設計がされていたり、記事作成や運営をスムーズにするための便利な機能があらかじめ組み込まれているものもあります。
自分らしいサイト作りに欠かせない
サイトは、訪問者にとっての第一印象を決める大切な要素です。その印象を大きく左右するのが、テーマによって決まるデザインや使い勝手。
どんなに良い記事を書いていても、サイトが見づらかったり、スマホで表示が崩れていたりすると、訪問者がすぐに離れてしまう原因になります。
また、運営する本人にとっても、
- 「見た目が気に入っているか」
- 「管理画面が使いやすいか」 といったポイントは、モチベーションを維持する上でとても重要です。
だからこそ、テーマ選びは、単に「見た目」だけでなく、「自分らしく、無理なく運営できるか」という視点も大切にしていきましょう。
WordPress.orgとWordPress.comの違い
WordPressについて調べていると、「WordPress.org」と「WordPress.com」という、似たような名前を目にすることがあります。
この2つはよく混同されがちですが、運営スタイルや自由度に大きな違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴を簡単に整理しておきましょう。
WordPress.orgとは
WordPress.orgは、WordPressのソフトウェアを自分でダウンロードし、自分で用意したサーバーにインストールして使うスタイルです。
- サイト運営の自由度が非常に高い
- テーマやプラグインを自由に導入できる
- 広告掲載や収益化も自由
- サーバー代やドメイン代などは自己負担
自分で管理する必要はありますが、カスタマイズ性や収益化の自由度を重視するなら、WordPress.orgが最適な選択肢です。
実際にWordPress.orgを使っている代表的なサイト(2023年時点)
- The White House(ホワイトハウス公式サイト)
- Sony Music(ソニーミュージック)
- The Walt Disney Company(ディズニー公式ブログ)
- The New Yorker(ニューヨーカー)
これらの大手メディアや企業サイトも、WordPress.orgを使用しています。
自由にカスタマイズでき、規模に応じた対応が可能なため、企業やメディアサイトにとって最適な選択肢と言えるでしょう。
WordPress.comとは
WordPress.comは、WordPressを提供している会社(Automattic社)が運営するレンタル型のブログサービスです。
- サーバー管理やメンテナンスは不要
- 初期費用なしで簡単に始められるプランもある
- 無料プランでは独自ドメイン利用や広告非表示に制限あり
- カスタマイズや収益化には有料プランの契約が必要
手軽に始められる反面、自由度やカスタマイズ性では制限が多いため、本格的なサイト運営には向かないケースもあります。
この記事で扱うのはWordPress.org
この記事では、自分でサーバーを契約してWordPressを運用する「WordPress.org」を前提に話を進めます。
もし、ConoHa WINGなどのレンタルサーバーを契約してブログを始めようと考えている場合、WordPress.orgがぴったりです。
このあと解説するテーマ選びも、すべてWordPress.orgでの運用を前提にしていますので、安心して読み進めてください。
テーマ選びのポイント
WordPressテーマ選びは、サイト運営のスタート時に非常に大事な決断です。
適切なテーマを選ぶことで、デザインや機能、そしてサイト運営のスムーズさが大きく変わります。
ここでは、初心者でも失敗しないためのテーマ選びのポイントを解説します。
デザイン、機能、カスタマイズ性など、テーマ選びに必要な要素を順番に見ていきましょう。
デザイン:サイトの第一印象を決める
サイトのデザインは、訪問者が最初に目にする部分です。
そのため、テーマ選びの際には、**「どんなデザインが自分のサイトに合っているか?」**を考えることが重要です。
- 自分のコンテンツや目的に合ったデザインを選びましょう。 例えば、ビジネスサイトとブログでは、デザインの方向性が大きく異なります。
- モダンで視覚的に魅力的なデザインが理想ですが、 過度に派手すぎない、ユーザビリティを重視したデザインを選ぶのがポイントです。
- 重要なのは、「見やすさ」。 訪問者が求める情報をすぐに見つけやすくするデザインが求められます。
モバイル対応:スマホでの見やすさは必須
現在、インターネットの利用はスマートフォンが主流です。
そのため、テーマ選びでは**モバイル対応(レスポンシブデザイン)**が必須です。
- モバイルフレンドリーなデザインを選ぶことで、スマホでも快適に閲覧できます。 訪問者がデスクトップと同じように使いやすく、ストレスなく利用できるようにするためです。
- Googleのランキングにも影響するため、モバイル対応のテーマはSEOにもプラスに働きます。 モバイル最適化されたサイトは、検索エンジンで評価されやすいというメリットがあります。
検索エンジンに見つけてもらいやすい設計
サイトが検索エンジンに見つけられやすくするためには、テーマ選びが大きなカギとなります。
検索エンジンに好まれるように、テーマ自体が基本的な設定や構造に配慮されていることが重要です。
- 見出し(H1、H2、H3)や画像のAlt属性など、基本的なSEO(Google等の検索エンジン対策)を意識した設計がされているテーマを選びましょう。
- あまりにも複雑なコードや遅延が起きやすいデザインのテーマは避け、 軽量で読み込みが速いテーマを選ぶと、検索エンジンからも好まれます。
カスタマイズ性
テーマ選びでは、カスタマイズの自由度も重要です。
自分のサイトに合わせてデザインや機能を変更したい場合、テーマがどれだけ柔軟に対応できるかを確認しましょう。
- カスタマイズが簡単にできるテーマを選べば、サイトの成長に合わせて変更や調整ができます。
- 初心者向けのテーマでも、ある程度のカスタマイズ機能があるテーマを選ぶと、後々役立ちます。 例えば、簡単にロゴを変更したり、カラースキームを変更したりできるテーマです。
サポート・更新頻度
テーマは購入後も定期的な更新が必要です。
更新をしないと、新しいWordPressのバージョンに対応できなかったり、セキュリティに問題が生じることもあります。
- サポートがしっかりしているテーマを選ぶと安心です。 トラブルが起きた時や質問がある時に、迅速にサポートを受けられる環境が整っています。
- 定期的にアップデートされるテーマを選ぶことで、最新の機能やセキュリティに対応できます。 有料テーマの場合、公式サイトに更新履歴やサポート情報が載っているので、確認しておきましょう。
無料テーマと有料テーマの違い
WordPressテーマには、無料テーマと有料テーマの2種類があります。どちらを選ぶかは、サイトの目的や運営の方針によって異なります。
このセクションでは、無料テーマと有料テーマのそれぞれの特徴や違いを整理していきます。
無料テーマの特徴
- コストがかからない 無料テーマの最大の魅力は、その名の通りコストがかからないことです。 初めてのブログ運営や少ない予算で始めたい場合に最適です。
- 簡単に導入できる 無料テーマは、基本的にインストールが簡単で、すぐに利用を開始できます。 初心者でもすぐに扱えるため、最初の一歩としては非常に便利です。
- カスタマイズに制限あり 無料テーマは機能やカスタマイズに制限があることが多いため、特に細かなデザイン変更や特殊な機能を追加する場合は、制限が出てきます。
有料テーマの特徴
- 高機能と多彩なカスタマイズ 有料テーマは、無料テーマに比べて高機能で多彩なカスタマイズが可能です。 例えば、プラグインやウィジェット、ショートコードなどを活用して、サイトに合わせたデザインや機能を簡単に追加できます。
- サポートとアップデート 有料テーマには、専門的なサポートが付いていることが多く、トラブル時に安心です。また、定期的なアップデートも提供されるので、最新の機能やセキュリティ対策が施されています。
- 品質と信頼性 有料テーマは、開発者が継続的にメンテナンスや改善を行っていることが多いため、信頼性が高いです。サイト運営を長期的に行いたい方には、安定した品質を提供してくれます。
無料テーマと有料テーマ、どっちを選ぶべき?
無料テーマと有料テーマには、それぞれにメリットとデメリットがあります。 選ぶべきテーマは、自分のサイト運営の目的やニーズに合わせて決めることが大切です。
初心者におすすめの無料テーマ

WordPressを始める際、初心者にとって扱いやすい無料テーマがいくつかあります。
ここでは、特におすすめの無料テーマを3つ紹介します。
Cocoon
Cocoonは、初心者でも簡単にカスタマイズできる、非常に人気の高い無料テーマです。
軽量で高速な動作が特徴で、SEOにも配慮された設計になっています。
- 特徴:
- 多機能で初心者でも簡単に使える
- シンプルで使いやすいデザイン
- 豊富なカスタマイズオプション
Lightning
Lightningは、デザインの美しさと機能性を兼ね備えた無料テーマです。
特に企業サイトやビジネスブログに向いており、個別にカスタマイズできる部分が多いです。
- 特徴:
- スタイリッシュでプロフェッショナルなデザイン
- 初心者でも使いやすい
- レスポンシブ対応で、スマホでも快適に閲覧可能
Astra
Astraは、非常に人気のあるテーマで、初心者にも扱いやすいです。
軽量で高速、さらに多くのカスタマイズオプションを提供しています。
- 特徴:
- 高速で軽量、シンプルなデザイン
- 無料でも多機能
- 複数のデモサイトが用意されているので、すぐにサイトを作成できる
それぞれの簡単な特徴紹介
- Cocoon: 高速でSEOに強い、簡単にカスタマイズできるテーマ
- Lightning: 企業サイトやビジネス向け、プロフェッショナルなデザイン
- Astra: 軽量で高速、多機能、デモサイトが豊富
これらの無料テーマは、どれも初心者でも扱いやすく、自分のサイトにぴったり合ったテーマを選ぶことで、スムーズにブログやサイトを運営することができます。
有料テーマを検討するタイミング
無料テーマで始めたけれど、収益化を目指したい、サイトのデザインにこだわりたいなど、サイト運営が進んでいくうちに、有料テーマを検討した方が良いタイミングが訪れることがあります。
ここでは、有料テーマを検討するべきタイミングを紹介します。
収益化や本格運用を考えたとき
サイト運営を本格的に行い、収益化を目指す場合、有料テーマの導入が非常に有効です。
無料テーマではカバーしきれない、細かいカスタマイズ性や収益化を支援する機能が豊富に備わっています。
- 収益化をサポートするレイアウト
- 有料テーマには、アフィリエイト広告や商品紹介を目立つ場所に配置できるレイアウトが多く含まれています。 例えば、CTAボタンを目立たせる位置や、アフィリエイトリンクを効果的に配置するデザインが標準で設定されています。
- 収益化に役立つ機能の組み込み
- 有料テーマには、広告管理ツールやメールフォームなど、収益化をスムーズに進めるための機能が最初から組み込まれています。 これにより、アフィリエイトやスポンサーシップなどの収益化方法を、迅速に導入しやすくなります。
- プロフェッショナルなデザインがもたらす信頼感
- デザインが洗練されていることは、訪問者からの信頼を得るために非常に重要です。 特に、商品の販売やサービス提供を行うサイトでは、見た目の印象が成約率に大きく影響します。 有料テーマを使うことで、訪問者が「信頼できるサイト」と感じ、より多くのアクションを促すことができます。
- 柔軟なカスタマイズで収益化の自由度がアップ 収益化を進める過程で、自分に合ったデザインや機能の調整が求められます。 有料テーマなら、自由にカスタマイズでき、サイトの目的に合わせてレイアウトや機能を簡単に変更できます。 例えば、特定のページにアクセスを集めるためにレイアウトを変更したり、広告の配置を調整することが可能です。
デザインや機能にこだわりたくなったとき
無料テーマでの運営が順調に進んでいき、次第にデザインや機能にこだわりたくなるタイミングです。
- 有料テーマは、洗練されたデザインや多機能なカスタマイズオプションが揃っています。 特に、企業サイトやビジネスサイトを作る場合、高品質なデザインが求められるため、有料テーマに切り替えることで、よりプロフェッショナルな印象を与えることができます。
- テーマのアップデートやサポートも充実しているため、安心して長期間使用することができます。
- 本格運用や収益化を目指すタイミングで、有料テーマを選ぶと機能性とデザインの幅が広がります。
- デザインにこだわりたい場合や、プロフェッショナルなサイトを作成したい場合に有料テーマが最適です。
まとめ
サイト運営を始めるにあたって、テーマ選びは非常に大切です。
どちらかに決める前に、まずは自分に合ったテーマを見つけて、サイト運営を楽しんでいきましょう。
テーマ選びは焦らず、自分に合ったものを
テーマ選びに急ぐ必要はありません。
自分のサイトの目的やデザインの好みに合ったテーマを選んでいくことが重要です。
- 無料テーマでも十分に始められるので、まずはお試しから。
- 有料テーマは、サイトが成長し、さらに自由なカスタマイズが必要になったときに検討しましょう。
最初は無料テーマでOK。必要に応じて有料テーマも視野に
サイトの規模や目的が決まった段階で、有料テーマも視野に入れていきましょう。
無料テーマで始めて、運営が軌道に乗ったら、必要に応じて有料テーマに切り替えるのが効率的です。
もし、ConoHa WINGのサーバーを使ってWordPressを始めるなら、
サーバーの設定からテーマ選びまで、全てがスムーズに進みます。
こちらからConoHa WINGをチェックして、簡単にWordPressを始めましょう!
著者プロフィール

副業ブログ運営者のT-signです。
普段は会社員として働きながら、副業ブログに取り組んでいます。
もともと、「副業って特別な人だけのもの」と思っていましたが、
小さな一歩を踏み出したことで、少しずつ未来が変わり始めています。
このブログでは、
副業初心者でも無理なく始められる情報を中心に、
「焦らず、無理せず、小さく積み上げる」スタイルで発信しています。
一緒に、小さな一歩を積み重ねていきましょう。