「副業を始めたいけど、時間がない」
それは、30代の誰もが一度は感じる葛藤かもしれません。
仕事では中堅としての役割が増え、家庭では結婚や子育てといった変化が訪れる。気づけば、1日が終わる頃にはもうクタクタ…。何かに挑戦したいという気持ちはあるのに、その前に体力も時間も尽きてしまう。
そんな状態が、何年も続いていく。
私自身も、30代を迎えたときに結婚や転職を経験し、生活が一気に慌ただしくなりました。
それでも、副業という選択肢を捨てきれなかったのは、「このままで終わりたくない」という思いがあったからです。
では、どうすれば限られた時間の中で副業に向き合えるのか?
特別な才能や、毎日3時間も使える自由時間がなくても、本当に副業は続けられるのか?
結論から言えば、答えは「はい」です。
コツは、「時間を探す」のではなく、「時間を設計する」こと。
この記事では、30代でも無理なく取り入れられる副業の時間の作り方を5つに整理してご紹介します。
どれも、今日から少しずつ始められるものばかりです。
“やってみようかな”と感じた瞬間から、副業への第一歩はすでに始まっています。
「時間がない」は当たり前。でも工夫はできる
30代になってから、副業を始めたいという気持ちはあっても、時間の壁にぶつかることが増えました。
仕事は責任が重くなるばかりで、家庭ではやるべきことが次から次へと出てくる。自分の時間なんて、どこを探しても見当たらない。そんな感覚は、むしろ“普通”のことかもしれません。
実際、私も最初からしっかり時間を確保できていたわけではありません。
週末に少しだけ取り組んだり、平日も気が向いたときに15分くらいパソコンを開いてみたり――そんな程度の始まりでした。
毎日続けるなんてとても無理で、「今日はやらなくていいか」となる日もたくさんありました。
でも、ある時気づいたのは、「時間がないからできない」と思っていた自分は、“時間を探しているだけ”だったということです。
空いた時間にうまく副業を挟めたらラッキー…ではなく、先に“やる前提”で時間を設計するという考え方に切り替えてから、少しずつ前に進み始めました。
たとえば「この曜日のこの時間だけは副業にあてる」と決めてしまう。
逆に「この日はやらない」とルールを作ることも、長く続けるためにはとても大事な工夫です。
あらかじめ計画に組み込んでしまえば、気持ちの切り替えもしやすくなり、行動のハードルがぐっと下がります。
完璧を目指す必要はありません。
15分でも「自分で時間を確保できた」という感覚を持てるだけで、行動に対する手ごたえが変わってきます。その積み重ねが、私の場合、副業との距離を少しずつ、無理なく縮めていくことにつながっていきました。
時間を作るための5つの具体策
副業に使える時間は、まとまっていなくても構いません。
むしろ、日々の中にある短い時間をどう扱うかが鍵になります。
ここでは、忙しい30代でも現実的に取り入れやすい時間の使い方を5つご紹介します。
① 通勤時間を“副業時間”に置き換える

通勤に片道30分〜1時間かけている人は少なくありません。
この時間、何となくスマホを見て過ごしていませんか?
もし可能であれば、この“移動時間”を副業の仕込みに使ってみるだけでも、1週間で数時間の差が生まれます。
たとえば、スマホでブログの構成を考えたり、リサーチメモを残したり、音声入力でアイデアをメモすることもできます。
私自身、電車に揺られながらNotionに記事ネタをメモすることを習慣にしていた時期がありました。パソコンに向かう時間はなくても、下準備ができていれば作業のスピードは格段に上がります。
通勤時間は「副業の作業そのもの」ではなく、「考える時間」として使うのも効果的です。
パソコンが開けなくても、脳は動かせる――この考え方ができると、時間の使い方に対する視点が変わってきます。
② スキマ時間を“見える化”して使う
1日を振り返ると、5分〜15分の空白時間は意外と多くあるものです。
たとえば、朝の支度が早く終わったとき、昼休みの前後、家事の合間、子どもが寝たあとのひと息。
こうした短い時間を「まとまってないから無理」と決めつけず、活用できるようにすると副業の土台が広がります。
おすすめは、1週間分の行動をざっくり記録して、「意外と余白がある時間帯」を見つけること。
スマホのスクリーンタイムを確認するのも一つの手です。SNSや動画視聴が1日1時間以上あれば、そこには確実に“転用可能な時間”があります。
短時間でも「書き出す」「ネタを探す」「広告を貼る」など小さな作業をこなすだけで、全体の進みが変わってきます。
積み重ねの原動力は、“まとまった時間”よりも“使えるスキマ”かもしれません。
③ 週単位で“副業の時間枠”を確保する
副業に取り組むとき、多くの人が「毎日やらなければ」と思いがちです。
ですが、忙しい30代にとってそれは現実的ではありません。
そこで有効なのが、「週単位」で時間を考える方法です。
たとえば「週に2回、30分だけやる」と決めておくだけでも、気持ちがずいぶん楽になります。
日によって忙しさに波があるからこそ、1週間の中で“できる日”をあらかじめ組み込んでおくほうが、無理なく続けやすくなります。
私も最初は、土日に30分〜1時間程度、机に向かうだけでした。
平日は体力的にきつい日も多かったので、「できればやる、できなければ休む」といった柔軟な運用を心がけていました。
ポイントは、「やらなかった日」ではなく、「やれた日」に目を向けることです。
家族との時間や予定とのバランスを取りながら、“副業のための時間枠”を自分の生活に合わせて組み込んでいく。
この考え方があるだけで、副業はもっと現実的なものに感じられてくるはずです。

④ やらないことを決めて、時間を取り戻す
新しいことを始めるには、何かを減らす必要もあります。
特に、無意識に使っている時間に目を向けてみると、副業に回せる時間が見つかることがあります。
たとえば、SNSを眺める時間。
YouTubeやサブスクの動画を“なんとなく”流している時間。
すべてをなくす必要はありませんが、「週に1日だけでも時間の使い方を変える」と決めてみるだけでも、効果があります。
私は「この時間帯はスマホを触らない」と決めたことで、夜の30分が副業のための時間になりました。
その30分が確保できるようになるだけで、週に2〜3時間の余裕が生まれます。
大切なのは、「何をやるか」だけでなく、「何を減らすか」も自分で選ぶという視点です。
意識の向け方ひとつで、時間の流れ方が変わってきます。
⑤ 作業のテンプレート化・習慣化で効率UP
副業に限らず、「何をどう始めるか迷っている時間」が意外と多くを占めているものです。
そこで役立つのが、作業のテンプレート化やルーティン化です。
たとえばブログを書くなら、「構成の型」をある程度決めておく。
ツールを開いたらすぐにやる作業をメモしておく。
こうした“迷わない仕組み”ができると、取りかかりのスピードが上がります。
私も「まずタイトル案を3つ出してから本文へ進む」と決めてから、作業がスムーズになりました。
一つひとつの行動が決まり切っているわけではありませんが、手順が見えているだけで、気持ちの負担はかなり減ります。
副業を“特別なもの”にせず、日常の一部として扱えるようになってくると、時間の使い方にも余裕が生まれてきます。
それが続けやすさにもつながっていきます。
“頑張らない日”も含めた計画を
副業を始めたとき、多くの人が「毎日少しずつでも進めなければ」と感じます。
自分で選んだ道だからこそ、ちゃんと向き合わなければいけない――そんな思いがあるのは、とても自然なことです。
私自身も、はじめは「時間がとれた日は必ず何かしなければ」と自分にプレッシャーをかけていました。
でも現実は、思うように進まない日もあります。
本業が立て込んだり、家族の予定が重なったり、理由があるわけではないけれど気力がわかない日もある。
それを「甘え」と捉えてしまうと、気持ちはどんどん苦しくなっていきます。
そこで大切なのが、「頑張らない日」を前提にしておくという考え方です。
最初から「この日は何もしない」と決めておくことで、休むことに後ろめたさを感じにくくなります。
それは“サボり”ではなく、長く取り組むための戦略的な選択です。
副業は、短距離走ではありません。
早く進もうとするよりも、続けられる形を整えることが、最終的に大きな違いになります。
「できた日は前に進んだ」と受け止め、「できなかった日もあっていい」と認める。
そんな向き合い方を持てるようになると、副業はもっと身近で現実的なものに変わっていきます。
時間は、整えることで動き出す

30代という時期は、目の前の責任が大きくなり、変化も重なりやすい年代です。
仕事に家庭に、自分の時間がどんどん小さくなっていく中で、副業のことを考えるだけでも立派な一歩だと思います。
「時間がない」と感じるのは、決して怠けているからではありません。
むしろ、やるべきことに向き合っている証拠です。
だからこそ、時間は“見つける”ものではなく、“整えていく”ものとして捉えてみてください。
毎日できなくても構いません。
15分でも構わない。
ほんの少しでも、「今日は少し前に進めた」と感じられる日があれば、それは立派な成果です。
副業は、焦らず、慌てず、自分の生活と気持ちにフィットする形で続けていくもの。
大きな成果はすぐには見えなくても、確かに「変えていける日常」はそこにあります。
自分のペースで取り組んでいく中で、少しずつ見えてくるものがあるはずです。
そんな未来を、ここから静かに育てていきましょう。
時間の使い方を見直せたら、次は「副業全体の設計」にも目を向けてみると、さらに進めやすくなります。
著者プロフィール

副業ブログ運営者のT-signです。
普段は会社員として働きながら、副業ブログに取り組んでいます。
もともと、「副業って特別な人だけのもの」と思っていましたが、
小さな一歩を踏み出したことで、少しずつ未来が変わり始めています。
このブログでは、
副業初心者でも無理なく始められる情報を中心に、
「焦らず、無理せず、小さく積み上げる」スタイルで発信しています。
一緒に、小さな一歩を積み重ねていきましょう。